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Channel: 名店散策 | 世田谷区エリアガイド
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cure(キュア)

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cure(キュア)

大人の隠れ家といったたたずまいの白い一軒家のバル「cure(キュア)」。ソファー席に、完全個室の2階席、テラス席など、気軽に集まれる空間となっており、オーガニックの野菜とワインが売りで、店内のワインセラーには、常時100種類以上のワインが保存されている。cureのフードメニューは鮮魚料理が多いのが特徴となっている。また、女性好みなおつまみ、ワインによく合う前菜も取り揃っている。本格的なダイニングバーの創作料理から、各国のワインやカクテルに焼酎までが楽しめる「cure」。気のおけない友人や家族と一緒にぜひとも訪れたい。

cure(キュア)
所在地:東京都世田谷区桜丘5-20-12 
電話番号:03-5799-6430
営業時間:11:00~15:00、17:30~24:00
定休日:月曜
https://www.facebook.com/cure0401


ビストロ エンドロール

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ビストロ エンドロール

「ビストロ エンドロール」は、若いオーナー夫妻が経営する人気のフレンチレストランだ。店内は、お洒落なインテリアに囲まれた温かい雰囲気。お酒も、ヨーロッパワインに自家製サングリアやホットワイン、ブランデーなどが楽しめる。お料理は、鴨肉のレバームースにバケット、牡蠣やチーズの燻製料理、サザエとキノコの料理など、どれをとってもオーナーの人柄が感じられる本格的な料理が味わえる。また、焼きたての「ズッキーニとスモークサーモンにサワークリームとケッパーのキッシュ」はお持ち帰りもできる。

ビストロ エンドロール
所在地:東京都世田谷区桜丘2-26-16 
電話番号:03-6432-6908
営業時間:17:30~24:00
定休日:火曜日
https://www.facebook.com/BistroEndroll

菓匠 東宮

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菓匠 東宮

「菓匠 東宮」は、半世紀続く「千歳船橋」駅前にある和菓子屋の名店だ。先代のご主人は、全国和菓子協会で認められ、その和菓子の技術を全国の和菓子屋に伝えた人でもある。そんな「東宮」こだわりの商品点数は、数十種類に及ぶ。中でも取分け人気の商品は、季節の生菓子だ。季節ごと(1~2週間程度)に変わる季節の生菓子は、常時約6種類。価格も抑え気味にしているため、日常遣いのケーキ替わりのようにして買い物帰りの主婦の方などが買って帰る光景もよくみられる。また、涼を楽しみたくなる夏の時期には、香ばしい粉が特徴のわらび餅なども人気である。

菓匠 東宮
所在地:東京都世田谷区桜丘2-29-10 
電話番号:03-3420-2573
営業時間:9:00~20:00(日・祝は~19:30)
定休日:第2・4火曜日
http://www.sanshokai.com/shop/shop.php?s..

シャンベルタン

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シャンベルタン

「千歳船橋」駅から徒歩1分の駅前通りにある、レンガ造りの壁と赤い窓枠が目印のフラワーショップ。アンティークの家具や花器、雑貨が配された店内は、四季折々の花たちで彩られ、華やかながらも落ち着いた雰囲気だ。

シャンベルタン

店頭販売はもちろん、ブライダルブーケからお祝いの花束、ビジネスやイベント用スタンド花まで、用途やイメージ、予算に合わせた注文にも応じている。公式サイトでは、アレンジメントのサンプル画像が価格とともに多数掲載されており、オーダーメイドの参考になりそうだ。

シャンベルタン

また、初心者からプロを目指す上級者まで、レッスン回数や曜日を自由に選べるフラワーアレンジメント教室も開催。四季折々の花材を使い、テーブルアレンジ、ブーケ、コサージュなど幅広く学ぶことができる。体験レッスンも随時受付中。

シャンベルタン
所在地:東京都世田谷区桜丘2-27-11 
電話番号:03-5426-6350
営業時間:10:00~20:30(日曜日は~19:00)
http://homepage2.nifty.com/chambertin-f/..

リストランテ セレナータ

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東急世田谷線上町駅から徒歩10分、田園都市線桜新町駅から徒歩15分。世田谷通り沿いにある「リストランテ セレナータ」は2013(平成25)年6月にオープンした、安全な野菜にこだわるイタリアンレストランだ。

オーナーシェフの横山航さんは表参道のレストランで修業を積んだ後、イタリアに渡り、さらなる研修を重ねる。帰国後、都内のレストラン勤務を経て、地元である現在の場所に店を構えた。同じ桜三丁目にはイタリアンが3軒あるけれども、住み分けができていて客の取り合いもないという。「地元なのでやりやすいし、初めからお客さんになってくれる人もいました」。

店名の「セレナータ」とは大切な人にプレゼントする曲のこと。セレナーデのイタリア語だ。家族や恋人など、大切な人との食事に選んでほしいという思いを込めて付けた。イタリアのゆかりのあるレストランの名前でもある。

「リストランテ セレナータ」では安全安心な野菜にこだわり、千葉県八街市、群馬県高崎市、長崎県壱岐島の農家から直接仕入れている。無農薬、減農薬が基本で、使っている農薬の説明をすることもでき、放射線もしっかりとチェックしている。

「食の安全に対して意識の高い人はよく来てくれていますし、最も来てほしいお客さんでもあります。外食は塩分や脂が多かったり不健康なイメージがありますけど、うちはそんなこともなく、野菜の品目も多いですし、毎日食べてもらっても問題ないです」。

「壱岐は遠いんですけど、うちに来てくれたお客さんがいい野菜があるからと紹介してくれて、食べてみたらすごく良かったので定期的に取ることにしました。産地が離れると、南の方は南の野菜が採れるし、千葉は千葉の野菜、北海道から仕入れることもあって、地域がずれると同じものばかりがくるわけじゃないからすごくいいですね」。

いい食材をシンプルに調理するというのがコンセプトという横山さんのお勧めはバーニャカウダ。季節の野菜が彩り豊かに美しく盛り付けられ、食べるのがもったいないくらいだ。「野菜はちゃんとした野菜なので、それをシンプルにやれば野菜の良さがストレートにでるし、体にもいいです」。

魚介類は築地から仕入れる。見習の頃から世話になり、もう10年来の付き合いのある業者さん。横山さんの好みをよくわかっているので、一番いい物を持ってきてくれるという。肉類はいろんなところに知合いの肉屋がいて、フランスやイタリアから取り寄せたり、ジビエは島根、鹿は北海道、馬肉は熊本など、欲しい肉の種類によって業者を使い分けている。

横山さんはイタリアのソムリエの資格も持っているため、イタリアワインが充実。常に100種類ほど用意しており、どんなお客さんが来ても対応できるようになっているという。この料理にはこのワインを合わせてと勧めがちだが、それはしないという横山さん。 「何を飲みたいかが一番大事ですね。白ワインを飲みたい人に赤ワインを紹介しても意味ないし、魚を食べているけど、お客さんが赤がほしいと言ったら、その方には赤の方が合うわけだし、こちらからこれがいいと押し付けることはしません」。

お客さんは住宅街なので徒歩圏内の人がほとんど。20代のカップルなどは少なく、50代、60代の夫婦と20代の子というような、年齢が高めな家族での利用が多い。基本的に横山さんが1人で切り盛りするため、同時に入れるのは2組までだという。利用する際は要予約だ。

席数は11席と決して大きな店とは言えないけれども、その皿には食べる人への思いが込められている。大切な人との大切な時間を「リストランテ セレナータ」で過ごしてみてはいかがだろうか。

リストランテ セレナータ
所在地:東京都世田谷区桜3-2-16 Luce 1F
電話番号:03-3425-4700
営業時間:11:30~14:00(L.O.)、17:30~23:00
http://serenata.jp/

栄寿司総本店

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栄寿司総本店

京王線「千歳烏山」駅と小田急線「祖師谷」駅からもアクセスできる「栄寿司総本店」は、1964(昭和39)年に創業の地元民であれば誰もが知っている老舗寿司店だ。もちろん訪ねてくるのは地元客だけではない。自動車、電車を利用して遠くからも「栄寿司総本店」を目当てにやってくる。

栄寿司総本店

老舗の風格をまといながらも、すぐに馴染める雰囲気があるというのは同店の特徴かもしれない。それは価格についても言えることで、普段使いにできる地域密着型の寿司店である。にぎりは一貫100円から。多くは200円代というのはありがたい。

栄寿司総本店

また、1階と2階を合わせて席数が120もあり、規模の大小に関係なく宴会に対応。宴会コースは4種類あり、シチュエーションに合わせて選択できる。近くにあればありがたいと同時に、末永く営業してほしいと願わずにはいられない寿司店である。

栄寿司総本店
所在地:東京都世田谷区祖師谷6-33-15 
電話番号:03-3326-9288
営業時間:11:00~23:00
http://www.sakaezushi.jp/

hotel de suzuki labo (オテル・ドゥ・スズキ ラボ)

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hotel de suzuki labo (オテル・ドゥ・スズキ ラボ)

「hotel de suzuki labo (オテル・ドゥ・スズキ ラボ)」は、2010(平成22)年4月にオープン。オーナーシェフの鈴木氏は、祖師谷エリアを中心に4店舗の経営に携わっている。洋菓子一筋の歩みかと思いきや、意外にも生家は和歌山県新宮市の老舗和菓子店「珍重庵」である。

hotel de suzuki labo (オテル・ドゥ・スズキ ラボ)

鈴木氏が次男ではなく、家業を継がなくてはならない長男であったのなら、洋菓子の道に進むことはなかっただろう。人生の大きな転機と言えるのが、パリの名門ホテル「クリヨン」でアルバイトをしたことだ。所持金が不安になった旅先の出来事である。

hotel de suzuki labo (オテル・ドゥ・スズキ ラボ)

帰国後は再びヨーロッパに渡り、パリやウィーンの有名店で修業する。それまでの経験を活かし、独立を果たしたのは鈴木氏が28歳のとき。その店舗は残っていないが、職人でありながら経営者という両立の難しい道を歩むことになったきっかけの店舗とも言える。

hotel de suzuki labo (オテル・ドゥ・スズキ ラボ)

4店舗あるとはいえ、それぞれに厨房を構えるなど、大手FCにはない店ごとの個性を大切にしている。それは経営者としての考えというよりは、美味しいものを食べてもらいたいという職人としての想いが反映されたものと言えるだろう。

hotel de suzuki labo (オテル・ドゥ・スズキ ラボ)
所在地:東京都世田谷区千歳台2-13-6 
電話番号:03-6411-9922
営業時間:9:00~19:30
https://www.facebook.com/hotel.de.suzuki

台湾チャイニーズ 天天厨房

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台湾チャイニーズ 天天厨房

台湾出身のオーナーシェフ、謝氏が「台湾チャイニーズ天天厨房」をオープンするまでの歩みを簡単に紹介しよう。台湾省基隆市に生まれ、子どものときから抱いていた料理人になるという夢を叶えるべく、台湾料理・中華料理をはじめとする料理の基礎を身につける。広東料理レストランやタイレストランで勤務し、2004(平成14)年に日本料理を学ぶために来日。

台湾チャイニーズ 天天厨房

国内の料亭で腕を磨きながら、食材を活かすことの大切さや下ごしらえ、料理における季節感を学ぶ。「台湾チャイニーズ天天厨房」では、“季節の新鮮な素材を生かすこと”、“食材本来の味・食感を大切にすること”、“自然と身体にやさしい料理を作ること”をモットーに、台湾料理と日本料理の良さを融合させた料理を味わうことができる。

台湾チャイニーズ 天天厨房

日本料理を学んだという謝氏の経歴を聞くと、異国情緒をただよわせる店に、なぜ日本酒が充実しているのかという理由が分かるだろう。もちろん日本酒だけでなく、定番とも言える紹興酒、ビール、ウィスキーもある。それらが料理を引き立たせ、逆に料理が酒を美味しく感じさせてくれることもある。

台湾チャイニーズ 天天厨房

店名の“天天”とは、中国語で 毎日を意味する。毎日食べても飽きないという意味に加え、同時に毎日食べても安心・安全という意味も込められている。定期的にメニューが替わるという日本酒とともに、毎日至福の時間を味わいたいものである。

台湾チャイニーズ 天天厨房
所在地:東京都世田谷区粕谷4-18-7 
電話番号:03-6754-6893
営業時間:18:00~〜23:00
定休日:水曜日と第1火曜日or木曜日
http://www.tentenchubo.com/


L’atelier de PLAISIR(ラトリエ ドゥ プレジール)

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L'atelier de PLAISIR(ラトリエ ドゥ プレジール)

閑静な住宅街に「L’atelier de Plaisir(ラトリエ ドゥ プレジール)」がオープンしたの2007(平成19)年12月のこと。店名の“Plaisir(プレジール)”とは、喜びや楽しみを意味するフランス語。そこには、オーナーシェフのパンを通じて喜び・楽しみを分かち合いたいという想いが込められている。

L'atelier de PLAISIR(ラトリエ ドゥ プレジール)

「L’atelier de Plaisir」の特徴は、約30種類の自家製発酵種を使っていることだ。パンの種類に合わせて2~4種類もの自家製発酵種を使用している。近年、“天然酵母”を謳う店が増えてきてはいるものの、ここまでこだわっている店はあまりないだろう。

L'atelier de PLAISIR(ラトリエ ドゥ プレジール)

商品については、店名がそのまま付けられた「PLAISIR(プレジール)」を採り上げたい。5種類のオーガニック小麦粉を使い、クラストは薄く、クラムは柔らかく仕上げている。サイズは大と小があり、水・土・日曜日のみの限定商品なので注意が必要だ。

L'atelier de PLAISIR(ラトリエ ドゥ プレジール)

水を一切使わず、山葡萄果汁だけで練り上げた「Pain aux fruits rouge2014(パン オ フリュイ ルージュ)」、ココナッツミルクを配合した生地に、マンゴー・パインナップル・クランベリー・カレンズ・サンマスカットレーズン・オレンジピールを入れた「Pain au coco(パン オ ココ)」など、全てを紹介するには紙幅が足りないほどに、様々な表情のパンがここにある。

L’atelier de PLAISIR(ラトリエ ドゥ プレジール)
所在地:東京都世田谷区砧8-13-8 ジベ成城 1F
電話番号:03-3416-3341
営業時間:12:00~19:00
定休日:月・木曜日
http://www.plaisir1999.com/

さばの湯

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さばの湯

カフェ、イタリアン、フレンチ、鉄板焼き、居酒屋など個人店が多く、食事処に何の不自由をすることなく、選び放題ともいえる経堂エリア。その中でも外してはならないコミュニティーが広がる一軒がある。

さばの湯

一年半前に(2011年2月時点)オープンした「さばの湯」は、銭湯のようなコミュニティー機能と大衆酒場のような昭和感を合体させたイメージのお店だ。

さばの湯

コメディライターであり、コミュニティプロデューサーでもある須田氏が経営する同店は、昭和を感じさせる“世田谷のレジャーセンター”という位置づけで、面白いことが好きな人が集まり、出会う、呑み屋兼カフェである。

ちなみに、須田氏は、「経堂系ドットコム」という経堂にある個人店を応援するコミュニティサイトの運営者でもある。

An di(アンディー)

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An di(アンディー)

軽い食感のフランスパンにたっぷりの具材、甘酢漬けの野菜とフレッシュハーブを挟んだボリューミーなサンドイッチ、バインミー。そんなベトナム屋台の定番を都内で食べられるのが、「砧公園」そばにある「An di」だ。ハムと自家製レバパテのバインミーなどレギュラーメニュー4種類のほか、スイーツ系や期間限定メニューを合わせて常時10種類ほどのバインミーの中から、その場ですぐに調理してもらえる。

An di(アンディー)

甘味・酸味・辛味のハーモニーが絶妙のバインミー。現地のものよりさらにスパイスを利かせ、複雑な味に仕上げているのが「An di」流だ。人気のサバとトマトのバインミーでは、パクチーと煮込んだ自家製トマトソースを使い、奥深い味わいを引き出している。洗練された味は年代を問わず好評で、ベトナム通の常連客からも「現地で食べた時よりおいしい」と評判。

An di(アンディー)

野菜をふんだんに使い体にやさしいベトナム料理のとりことなったオーナーが、2年前にオープンさせた。レトロな木製のカウンターや柱などすべて手作りという店内は、どことなくアジアを感じさせる居心地の良い空間。ベトナムコーヒーや蓮茶、ベトナムビールなどドリンク類も充実しているので、2階のイートインスペースでバインミーと一緒にほっと一息つくのもいいだろう。春と秋はバインミーを持って、「砧公園」へのピクニックがおススメだ。予約注文もできる。

An di(アンディー)
所在地:東京都世田谷区砧3-4-2  
電話番号:03-3417-3399
営業時間:10:00~ (売切次第終了)
定休日:木曜日
https://www.facebook.com/andi.kinuta

お茶とおやつ ヨウケル舎

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小田急線「千歳船橋」駅から徒歩2分、駅前の賑やかさから1本離れた、落ち着いた通りに「お茶とおやつ ヨウケル舎」がある。その名の通り手作りにこだわったお茶とおやつを楽しめるお店だ。

「ヨウケル舎」は2010(平成22)年9月1日に開店。2015(平成27)年でちょうど5周年を迎えた。「ヨウケル」とは英語で「yokel」、田舎者という意味だ。「お店のコンセプトとしてお客様はそれぞれ田舎という故郷があり、そこに帰った時のように心が落ち着いてリラックスできるような場になれたらなということで店名を「ヨウケル舎」にしました。」と舎長の丸永洋子さんはいう。その思いが通じてかお店は落ち着いた雰囲気で、ついつい長居してしまいそうだ。

「ヨウケル舎」のお菓子はすべて手作り。ケーキはいつもは5種類で、季節ごとに変わるので全部で20種類以上ある。焼菓子は15種類。オススメは「ざっくり全粒粉のスコーン」。表面はサクッと、中はしっとりとした食感で素朴で滋味深い味わい。少しずつ配合を変え調整して練られたスコーンは絶品だ。

お菓子の味や食感に合わせて白砂糖、きび砂糖、はちみつ、メープルシロップ、玄米甘酒など砂糖を使い分けている。乳の風味を感じてほしい生クリームなどは白砂糖、全粒粉のような滋味深いものはきび砂糖といった具合。「森のタルト」は卵、バター、乳製品は使わずに植物性の材料だけで作っていて、甘みの8割にメープルシロップ、2割に玄米甘酒を使用している。また、きび砂糖にはラム酒を合わせることが多い。どちらもきびから作られるので香りや風味がマッチしやすい。「栗のタルト」は栗ときび砂糖とラム酒を使い、ベストマッチな組み合わせだと胸を張る。
「白砂糖を嫌う人もいますが味によってはそのほうが美味しくなるものもあるので、一番は美味しいというのを重点的にしています」。

飲み物では「はなやかブレンド」をぜひお試しあれ。西永福の有名店「Jalk Coffee(ヤルクコーヒー)」との共同開発で、何度も足を運び、丸永さん好みの味に仕上げた自信作だ。

ランチもやっていて、人気の「ドライカレー」はオープン当初からの定番メニュー。「月替わりヨウケル定食」は5分づきご飯、お味噌汁、今月のおかず、副菜3品、ほうじ茶と栄養バランスがよくとってもヘルシー。今月のおかずは黒板に書かれているのでチェック!
「季節感を大事にするようにしていて、野菜を中心に色んな食材を取ってもらえるようにと考えてやっています」。

素材にもこだわり、パンもケーキも北海道江別産の小麦粉を使用。添加物はいっさい使わない。一般にシフォンケーキはベーキングパウダーを使うことが多いけれども、ヨウケル舎ではメレンゲの力だけで膨らんでいる。

丸永さんはとにかく手作りにこだわる。ケーキに添えるジャムや、お菓子だけではなく醤油麹や味噌、梅の季節は梅シロップや、レモネードを作ってレモンスカッシュを出したり、ミントも栽培している。区民農園を借りて野菜も作っているほどのこだわりようだ。

丸永さんは「ヨウケル舎」を始める前は洋菓子店に勤め、ムースやテンパリングしたチョコレート、金箔などを使ったきらびやかなケーキを作っていた。そこで自分が本当に作りたいケーキは何だろうかと考えたときに、華美ではなく、噛みしめると素材の味が出てくる、お家で食べるおやつのようなお菓子だと気付いた。その後独立し開業した。

「お菓子屋さんって製造の人はずっと製造で、販売をする場所と完全に遮断されていて、よっぽど店頭が混んだ時しかお客さんと接することがないんですよ。お店を始めて一番違うなと思ったのは、オープンキッチンなので、何をやっていても接客が入るんですね。お客さんに接することは今までのケーキ屋さんではできなかったことで、いろんな意見を聞いたり、お客さんと接することがすごく楽しいなって思いました。小さいお店なので、まずは地元に根を張るのが目標で、少しずつ認知されてきているとは思うのですが、電車を降りてくる人の波を見ると、もうちょっと知ってもらいたいという思いと、わざわざ電車に乗っていきたいお店だと思ってもらえたらいいなと、ちょっと欲張りが出てきました(笑)。地元にしっかりと根を張って、そばのように細く長くやれたらいいなと思っています。」

丸永さんのお菓子は、食べるとほっこりと幸せな気持ちにしてくれる。そんな「ヨウケル舎」を訪れてみてはいかがだろうか。

お茶とおやつ ヨウケル舎
所在地:東京都世田谷区経堂4-7-8 
電話番号:03-3429-2255
http://yokel-sya.bossk.jp/

喫茶 居桂詩

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千歳船橋駅の近くにある「喫茶 居桂詩」は、その店名が示すとおり、日本の伝統民芸品・こけしにこだわり、店内の至るところに、あらゆる種類のこけしを置いた“こけし喫茶”。今や空前のこけしブームと言われているが、そのずっと前からこけしの魅力に開眼し、収集を続けていた女性店主が営む、小さな古民家喫茶である。

店があるのは商店街から一歩裏手に入った、住宅街との境目にある一角。木造2階建ての民家をそっくりそのまま喫茶店として改装して営業している。引き戸を横に引いて店内に入ると、何だかほっこりとした、土間とカウンターのような不思議な空間が広がる。

カウンターでかいがいしく仕事をしているのが、店主の鞠珠子(まり・たまこ)さん。但し芸名だ。「本名は明かしていないし、雑誌の取材なんかでも顔出しは絶対にNGなの。恥ずかしいから」と謙虚な人だが、大抵の人には美人と映るであろう人である。もともとアパレル出身で、スタイリストの助手などもしていたという鞠さん。「この店は私の好きなものだけを集めた場所。こけしも好きだし、洋食器も、古い家具も、音楽も、料理も、全部私のお気に入りのものなんです」と話す。

店は1階だけではなく、2階にも続いている。昭和の民家ならではの細く急な階段を、土足のまま登るのは気が引けてしまいそうだが、新鮮な体験だ。上階はふすまと天井を抜いて板張りにしており、広々とした空間になっている。一見和風にも見えるが、テーブルや椅子はヨーロッパの本物のアンティーク。テーブルに置いたスタンドも洋風なのだが、不思議とこの和空間に合っている。単なる「和カフェ」とか「古民家カフェ」という言葉では表せない雰囲気なのだが、不思議と一本の筋は通っているようにも見える。そこが「鞠珠子テイスト」なのだろう。

空間はそれぞれの階が趣き深い。1階は喫煙席、2階は禁煙席という区分けが一応されているそうだが、どちらかと言えば「店主とおしゃべりしたい人は1階」「友達同士で話したい人は2階」という使い分けが良いだろう。鞠さんはとても話好きでおせっかい焼き。どんな話題でもグイグイと面白い方向に話題をもっていくので、元気の無い時、愚痴を言いたい時などは、1階で管を巻いてみれば、店を出る頃にはすっかり元気になっているはずだ。

店内はどこからどの方角を見てもこけし三昧。その数は置いたご本人も把握できていないそうだが、好きなら何でも置いているというわけではない。こけしには「伝統こけし」と「近代こけし」があるそうだが、鞠さんはどちらも隔てなく愛し、今も産地や物産展に行っては仕入れているという。「目が合って、ときめいたこけし」だけを買い集めているそうだ。

店の名前は当て字だそうだが、「私はこけし好きだけど、中には苦手な人もいるじゃない。だからそういう人が入ってきて、気分を悪くしちゃいけいないと思って、店の名前も“いかにもこけしがありそうな名前”ということで、『居桂詩』にしたの」という由来が何とも鞠さんらしい。とにかくこの店主の人柄と好みが、民家を使って全面に表現された店なのである。これはもう喫茶店ではなく「アート」だ。

とはいえ、メニューについては至って正統派で揃えている。コーヒーは門前仲町の焙煎店「カフェデザール ピコ」の特注ブレンド、紅茶は紅茶研究家・磯淵猛氏の「T.イソブチカンパニー」から仕入れて、注文ごとに丁寧に抽出している。ケーキは笹塚でお菓子教室を主宰する太田道子さんが担当。相談をしながら日々3種類のケーキを置いているそうだが、中でもチーズケーキは定番となっている。「私は全然飲食の経験が無いから」と、鞠さんは“餅は餅屋”の姿勢を貫く。

軽食系も同様に専門家にプロデュースを仰いでいるものが多い。サンドイッチ、ドリア、カレーが定番商品だが、中でも「Kinponくんのキーマカレー」(850円)はリピーターが多い品。友人の金本(かねもと)さんというシェフにレシピを考えてもらったという「居桂詩」オリジナルのカレーで、滋味あふれる優しい味わいとなっている。

「実は洋食器が大好きなんです」と語る鞠さん。キッチンの中にあるレトロな茶箪笥の中には、マイセンやヘレンドなど最高級ブランドのティーセットや、アンティークの食器なども置かれている。料理やお客さんの雰囲気によって出すお皿やカップも変えているようだ。ロックでフリーダムなテイストとの彼女と、伝統的な食器と茶箪笥の組み合わせ。このギャップがまた面白いが、妙にマッチしているから不思議だ。

レトロな雰囲気を持ちながらも、流行りの「古民家カフェ」のようなジャンルの枠には一切縛られない、「わが道を行く」といった雰囲気満点の「喫茶居桂詩」。こけし好きの女子にとって発狂ものの可愛さの店だろうし、一方で、ある程度年齢の行った男性客が一人で行っても、スナックのママと話しているような気分で楽しめる店である。千歳船橋でちょっとまったりした時間を過ごしたい時には、是非立ち寄ってみてほしい。

喫茶 居桂詩
所在地:東京都世田谷区桜丘2-26-16 
電話番号:03-5477-4533
営業時間:11:30~22:00(L.O.21:30)
定休日:水曜日
http://kokeshi-cafe.seesaa.net/

ビストロ エンドロール

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「千歳船橋」駅の南側、徒歩1分ほどの裏道角にある「ビストロエンドロール」は、若い店主が営む小さなフランス料理店。たたずまいはカウンターバーにも見える雰囲気だが、「ビストロ」と冠しているだけあり、料理はかなり本格的。「レストランと同様の料理をカジュアルな雰囲気で楽しめる」と、特に30~40代の人々から厚い支持を得ている店である。

オーナーシェフである田中誠之(まさゆき)氏はもともとイタリアンから料理の道に入り、ワインバー、グランドメゾン(フレンチの最高級店)と渡り歩き、腕に磨きをかけてきた人物。そんな田中氏が独立にあたって目指したのは、「週に何度も来てもらえるような、カジュアルスタイルのビストロ」。グランドメゾの技を日常的に楽しんでもらえるような、地元密着型の店だった。物件探しは小田急線沿線に求めたが、その中でも一目惚れしたのが千歳船橋の街。この物件に出会い、即決で契約したという。

もともと洋品店だったというこの物件は、ビストロにしては角が丸ごと窓になっていたりと、少々珍しい形をしている。しかしシェフは「そこがまた入りやすくていい」とすっかり気に入っている。店を一緒に切り盛りしている女性はシェフの婚約者。美大出身ということもあって、店内を楽しく、彩り豊かな空間に仕立ててくれている。お二人の軽妙なトークも楽しく、同年代の人々を中心に人気というのも頷ける。

若手シェフとはいえ、料理は非常に手が込んだものばかりで、レパートリーも豊富だ。グランドメニュー以外に日々の仕入れでさまざまな黒板メニューも登場するが、中でも特にこだわっているのは、野菜を使った料理。野菜は山梨県小淵沢で有機栽培を手掛ける富岡農園から大半を仕入れており、サラダやバーニャカウダなど、シンプルな形で味わうメニューだと特に美味しいという。中でもシェフのスペシャリテである「人参のムース 甘海老添え」(650円)は多くのお客さんがオーダーする大定番。丹念にソテーした人参に生クリームを加え、塩とコショウで味を整えたもので、ふんわりと甘じょっぱい。のご越しの柔らかなムースで、ワインとの相性が最高だ。

魚についても「できるだけ身近な、顔を知る人から仕入れたい」ということで、愛媛県で漁業を営む叔父から仕入れているものが多い。魚にも旬があるので仕入れは日々変わるそうだが、叔父さんが養殖しているアワビは季節を問わず入荷しており、これを使ったリゾットも定番人気となっている。このほか「サザエときのこの香草バター焼き」や、日々入荷する鮮魚を使ったカルパッチョやポワレなど、魚のメニューはどれも人気が高い。

この店の場合、ビストロとは言ってもメニューのオーダーは基本的にアラカルトとなる。色々な新メニューが日々登場しているので、仲間と一緒に訪れてあれこれとオーダーし、シェアしながら楽しむのがおすすめのスタイルだ。一人あたりの平均予算はだいたい3~4千円程度とのこと。コースは予約のみでの対応しているそうだ。

人参のムースとともに常連の定番人気となっているのが、「燻製全種盛り合わせ」(1,300円)。もちろんすべて自家燻製の品で、中でもチーズはシェフも太鼓判を押すお薦めの品。三宿のチーズ専門店「ランマス」から仕入れているという。また、最近の隠れた人気商品が自家製のパン。こちらはライ麦を使ったカンパーニュと、全粒粉のパンの2種のみだが、自家製ならではの素朴な味わいが人気を詰めているそうだ。中にはパンだけを予約して、持ち帰る常連さんもいるのだという。

ワインは料理に合うものを仕入れているそうだが、結果として、フランス産のものが大半となっているという。グラスでも赤・白それぞれ4種類以上を出しているそうなので、一人飲みでも色々なワインを楽しむことができる。グラスの銘柄も頻繁に変えているので、毎週訪れても、違ったグラスワインを楽しめるそうだ。

料理もワインもとても美味しい店だが、もうひとつ注目したいのがこのインテリア。カウンターはよく見ればヨーロッパのアンティークテーブルと、日本伝統のちゃぶ台をうまく組み合わせて作られている。天井に目をやれば、一面にイラストが描かれていたり、ドライフラワーが吊られていたり、目を引く素敵な絵が一等地に飾られていたり。角にあるスピーカーも、さりげなく置かれているが高級なピュアオーディオ用スピーカーだ。あくまでも料理が主役ながら、脇役たちもそれぞれに色濃い魅力を発している。

「エンドロール」という店名は、この店がシェフ達以外にも、お客さん、生産者、納品業者、内装業者など、色々な人達の“おかげさま”をもって成り立っていることに、感謝の気持ちを込めて付けたものだという。

人と人とが縁あって出会い、結びつき、美味しい料理が生まれる。そんな当たり前のような、見逃しがちなことを、しっかりと胸に刻みながら頑張っている若きお二人。この店の料理は、だからこそ美味しく感じられるのだろう。

ビストロ エンドロール
所在地:東京都世田谷区桜丘2-26-16 
電話番号:03-6432-6908
営業時間:17:30~24:00
定休日:火曜日
https://www.facebook.com/BistroEndroll

Cafe&Bar SKOOB

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「BOOKS」を逆にした店名を持つ「SKOOB」は、千歳船橋にある商店街から少し脇道に入った、静かな住宅街の一角にあるカフェバー。ランチタイムはカフェ感覚で地元の人々が気軽に訪れ、ディナータイムはバー風に、ワインとつまみでシックな夜を楽しむ。そんな使い方をされている店である。

この店で店主を務めるのは添谷格志(まさゆき)さん。父は大学の教員で、母は高校教諭という家庭に生まれ、何万冊という本に囲まれた、父の書斎を見て育ってきた。大学卒業後はアパレル関連の仕事で才覚を発揮していたそうだが、一方で「自分の店を持ちたい」という気持ちを抱えていたという。そんな折に、教師として長年勤め上げた母の定年が重なり、母の「カフェをやりたい」という気持ちに同意し、二人でこの店を始めることになった。

カフェのイメージは「Professor’s study」。日本語で言えば「大学教授の書斎」だ。もちろん父へのオマージュが含まれているわけだが、自宅の書斎のイメージをブラッシュアップさせて、壁全面を書棚としてデザインし、ビッシリと洋書を並べた。これがこの店のメインのインテリアになっているのだが、脇役であるアンティークのテーブルやチェア、ライトスタンド等も書棚とよく馴染み、「SKOOB」のオリジナリティを生み出している。

これらの本は手にとって読めるかと言えば、「ほとんどが英語の、政治学の専門書なので、難しいかと思います」とのお答えが。添谷氏の父は政治学が専門で、自宅にはこの数倍の量の本が平積みにされているとのこと。ここは添谷家の書斎の、ごく一部を切り取ったにすぎないそうだ。もちろん英語が堪能な方は実際に手に取って、プロフェッサー気分に浸ってみるのも良いだろう。

ライトダウンされた店内はとても居心地がいい。そもそも店の場所は商店街のメインストリートから離れており、周囲は喧騒という言葉とは無縁。窓もそれほど大きくなく、壁や天井の構造も住宅に近いので、街の雑踏とは切り離されたアットホームな雰囲気がある。

メニューは昼夜で変わり、昼はサンドイッチのセットが2種類、パスタのセットが3種類、合計5種類のランチセットが基本となっている。これらは半分ほどが定番で、残りは順次入れ替わっていくそうなので、頻繁に訪れても飽きることは無さそうだ。どのメニューも可能な限り手作りにこだわっているため、値段も1,300円からとそこそこ張る。ゆえに余裕のあるリタイア層の人々や、近隣のママ層、マダム層が客層の中心になっているということだが、「美味しいランチを雰囲気のある静かな店で楽しみたい」という時には、是非選択肢に入れてみてほしい。

この雰囲気が最も生きるのは、やはり夕方から深夜にかけてのバータイム。バータイムはワインを主役に小皿料理で楽しむアラカルトスタイルとなり、ランチにも増してアダルトな客層になる。「前菜盛り合わせ」(要予約)は店の“いいとこ取り”をしたメニューで、ホタテのマリネ、ロンドン直送のサバのスモーク、砂肝とゴボウのコンフィ、京唐辛子のピクルス、揚げナスのバルサミコ漬けを盛り込んだもの。中でもサバのスモークは「昔、家族でロンドンに1年間暮らしたんですが、その時に父が見つけてきたもので。ワインとも合いますけれど、醤油を付けてご飯と一緒に食べても美味しいんです」ということだ。

その他の品々も、パプリカのマリネ、しらすのバゲットなど、いかにもワインと合いそうなメニューが揃っている。これらはほとんど、晩酌好きの添谷氏が自宅で日々作っていたつまみから、特に美味しいと思ったものを厳選して、ラインアップされている。「素人が作ったものなので大したものじゃありませんが…」と謙遜するが、その味は並のレストランよりも美味しいのでは、と思えるほど美味。内装だけでなく、料理にも添谷氏のセンスの良さが光っている。

酒はワインとウイスキーを主体に、ビール、シャンパン、カクテルなど洋酒系を幅広く扱っている。お客さんからの要望に応えて置いているワインやウイスキーも幾つかあるそうなので、タイミングによっては希少な、マニア好みの品にも出会えるだろう。おつまみだけでは満たされないという人には、少数ではあるが、チキンカレーやサンドイッチなどの軽食も用意されている。

空間、フード、ドリンクと、いずれもハイレベルにまとまっている店だが、やはり一番の魅力は店主の人柄と言えるだろう。添谷氏は非常にプロ意識が高く、店内はいつも美しく整っており、料理とお酒はどれも繊細で美味。「写真は苦手で」と言うが、風貌もビシっと決まっている。かといって話して小難しいという人ではなく、誰とでもにこやかに、時にはインテリジェントな話題にも対応してくれる。真面目で謙虚で、センスの良い店「SKOOB」は、本当の上質を知る人に満足感を与えてくれる、本物志向の店である。

Cafe&Bar SKOOB
所在地:東京都世田谷区桜丘2-15-14 SKOOB HOUSE 1F
電話番号:03-6413-7288
営業時間:12:00~16:00、18:00~23:00(日曜・祝日 12:00~21:00)
定休日:月曜、第2、4火曜日(臨時休業あり)
https://www.facebook.com/CafeBarSKOOB


パティスリー雪乃下

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閑静な住宅街が広がる、世田谷区弦巻4丁目の住宅地。その中でもひときわ大きな邸宅をリノベーションして、「虎幻庭」「古無門」そして「パティスリー雪乃下 世田谷店」がある。どこか荘厳な雰囲気に包まれた入り口から入ると、3つの店はそれぞれ別の建物として広い敷地の中に配されいるが、中央あたりに、ログハウス風の三角屋根で佇んでいるのが「雪乃下」である。

「パティスリー雪乃下」と言えば、鎌倉の有名なケーキ店を思い浮かべる人も多いだろう。創業当初にシェフパティシエを務めたのは宇治田潤氏。パリの名店・サダハルアオキで腕を磨いた敏腕パティシエとして注目されていた人物で、彼が立ち上げた数々のケーキは多くの人を虜にした。宇治田氏は2011年に独立し店を去ったが、そのレシピと素材へのこだわりの姿勢は、今も受け継がれている。

鎌倉店の唯一の支店として、世田谷店がオープンしたのは2008年。本店は小町通りという鎌倉の街の中心にあるが、一方でこの世田谷店は、街から外れた住宅地の片隅にある。当然ながら場所が違えば利用の仕方も変わるということで、扱う商品のラインアップは少し異なっている。

世田谷店で腕を振るっているのは、パティシエとして経験が豊富な長谷川シェフ。焼き菓子、マカロン、ジャム類などは鎌倉で作ったものを使うそうだが、生菓子とパンについては、すべてこの世田谷店で作っている。使う材料やレシピは基本的に本店と同じなので「今まで鎌倉でしか食べられなかった味を、東京でも楽しめる」と都内のスイーツファンには好評だ。

世田谷店のオリジナル商品も幾つかある。たとえば夏の創作ケーキ「まるごと桃」は、桃をまるごと一つ使い、種を抜いてそこにカスタードを詰めたもの。見た目のインパクトは相当だが、甘く熟した桃にそのまま上質なカスタードを添えたような、優しく自然な味わいが楽しめる。こちらは桃の時期限定だが、その他の季節にも旬のフルーツを生かしたケーキが登場するということだ。

雪乃下を代表するプチガトーと言えば「タルトフリュイ」。タルトの上にたっぷりのフルーツが盛られ、自慢のマカロンまで添えられているという贅沢な一品で、上品なアーモンドの香りが漂うタルト部分は特に絶品。甘味と酸味が混じりあい、爽やかで贅沢で、心地良い時間を過ごさせてくれる。

マカロンも雪乃下の看板商品のひとつで、フランス風のビビッドなカラーでショーケースに並ぶ。皮はしっかりと甘く、クリームはたっぷりと、素材感を感じさせる風合いで、その“マリアージュ”が最高だ。この店の名を知らしめた傑作とあって、フランスのエスプリを感じさせる逸品となっている。ギフト用のラッピングも都会的なデザインなので、家庭用よりは手土産に買う人が多いそうだ。このマカロンの皮だけをラスク風に仕立てた「マカロンラスク」も求めやすい価格帯で、人気の品ということだ。

このほか、生菓子では抹茶を使った「宇治」や、上質な素材で丁寧に仕上げたプリン「ガット ア クレーム」やシュークリームなども定番。夏の時期には世田谷店オリジナルのゼリーやムースの「キール」「バカンス」「オリエント」といったものも登場する。季節ごとに内容は入れ替わり、冬にはチョコレート系の品が増えるそうだ。また、最近は「この辺りにパン屋さんが無くて」という声を聞き、焼きたてのパンも売り始めたとのこと。地元に密着した店としても根付き始めているようだ。

このほか、「雪乃下」のケーキはお好み焼き「古無門」、鉄板焼き「虎幻庭」のデザートとしても提供されている。こちらの2店舗を訪れた際には、是非デザート付きのプランをチョイスしてみてほしい。雪乃下の上質なプチガトーが最後に現れ、最後に思わぬ驚きと満足感に浸れるはずだ。また、駅からはかなり離れているものの、駐車場は専用のものがたっぷり用意されており、クルマの人には訪れやすいだろう。

“本物志向”を貫きながらも、地元のニーズに寄り添いながら、柔軟織り交ぜたスタイルで営業している「パティスリー雪乃下 世田谷店」。自宅用、手土産用にお薦めなのはもちろんだが、天候の良い季節には店の前のテラス席に座り、その場で楽しんでも良い。23区内とは思えない、静かで緑豊かなロケーションは、きっと心を癒やしてくれることだろう。

パティスリー雪乃下
所在地:東京都世田谷区弦巻4-14-1 
電話番号:03-5426-5677
営業時間:11:30~19:00(土日祝は21:00まで)
定休日:月曜日(祝日の場合は火曜日)
http://yukinoshita.info/

いきましょうレストラン

La vie Exquise(ラ・ヴィ・エクスキーズ)

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La vie Exquise(ラ・ヴィ・エクスキーズ)

La vie Exquise(ラ・ヴィ・エクスキーズ)
所在地:東京都世田谷区船橋5-32-7 
電話番号:03-3304-2771

いきましょうレストラン

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いきましょうレストラン
所在地:東京都世田谷区船橋6-26-9 サンヒルズ希望が丘内
電話番号:03-6715-1558
営業時間:テイクアウト 9:00-19:00 カフェ 9:00-19:00 お食事 11:30-19:00 (L.O.)
定休日:毎週水曜日・第一火曜日定休
http://www.ikimasyourestaurant.com/

学校法人和光学園 和光小学校・幼稚園

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小田急線「経堂」駅から徒歩10分。1933年(昭和8)年に自由な環境の中で個性重視の教育を求めた親たちが新しい学校を作ったという「学校法人和光学園 和光小学校・幼稚園」は独特な教育で知られている。現在、定員は各学年36名の2クラス。

「和光小学校」では、子ども達が自主的に勉強したいという気持ちを延ばすために、全学年、全ての教科で教科書を使わず自主編成した教材を使用する。例えば、文科省の学習指導要領では、分数を2年生から1年ごとに細切れに学習するようになっているが、「和光小学校」では5年生で分数を学ぶ。そもそも分数とは何かという概念 を、テープを測り取るなどの方法で子どもたちが発見し、からだをくぐって学習する。このような独自カリキュラムは開校から80年かけて作り上げてきたもので、積み重ねてきた知恵が詰まってい る。

理科、音楽、美術、工作技術の授業は担任ではなく、専科の先生が教えている。たとえば、工作技術はものづくりにこだわりのある先生が、毎年12月には包丁作りの人間国宝の方を招く。子どもたちに直接指導し、6年生がカンカンと刃を打ち付けて包丁を作る。
また、1970年代から総合学習の学びもカリキュラムに含めている。1、2年生は理科と社会も組み合わせた「生活勉強」で、2年生ではパン作りを学ぶ。1年生の終わり頃に麦を植え6月に収穫。製粉のやり 方からパンの作り方まで自分たちで調べて作ってみる。うまくいかないときは、パン屋さんに聞きに行ったり、家庭で練習したりして自ら学んでいく。プロのパン屋さんに目の前で作ってもらい、プロの技に感動する。3年生以上は「総合学習」。蚕を育てたり、伝統的な地元野菜「大蔵大根」を栽培している農家を訪ねて収穫させてもらう。4年生は「多摩川」について1年かけて学習するため、教室の外に水槽が並び水族館のようになっている。5年生では「食」について取り組む。食について考えるべきことは多く、食文化、食品問 題、食糧問題、食と健康、食を支える人々、について学習する。6年生の総合学習「沖縄」では、沖縄の自然、文化、歴史、食やことばなどを学び、シーサーを作ったり、三線を引いたり、エイサーも踊る。10月には沖縄に学習旅行に行き、沖縄戦体験者の証言を聞いたり、戦跡を訪ねるなど、沖縄にどっぷりと浸かる。1年かけて学んだことを5年生に伝え、新6年生の沖縄の学びが始まるのだ。

10月に行われる行事「いちょうまつり」では子ども達が作ったパンや手作りの品のお店を出したり、各学年ごとに日本各地の民舞を踊る。1年生はアイヌの踊り、2年生は青森県今別町の荒馬、3年生は宮城県旧桃生町石巻市のはねこ踊り、4年生は岩手県岩泉町の中野七頭舞、5年生は岩手県奥州市衣川の大森み神楽、6年生 は沖縄のエイサーだ。

日々の生活や、行事での様子でもわかるように、「和光小学校」に通う子どもたちは元気でとても活発。先生を気軽にあだ名 で呼ぶ校風で、知的好奇心を刺激する授業で、友だちとともに学ぶことを楽しむ。卒業生からは、よく「和光小学校に通ったことで自分に自信が持つことができた」 という子どもが多く、その独特の教育を求めて都内各地や神奈川県、埼玉県からも通っている子どもも多い。

「和光小学校」にキャンパスを同じくしている「和光幼稚園」は 1953年(昭和28年)4月に設置。3歳児、4歳児、5歳児ともに28人の2クラスだが、3歳児は2学期まで18人の3グループで保育を行う。園舎は木がふんだんに使われ、ぬくもりを感じる作りになってい る。いろんなところに「デン」という空間があり、子ども達の隠れ家になっている。

「和光幼稚園」では夢中になって何かに取り組め、自分っていいなと思える子を育てることを教育目標としている。幼児期は「子どもが子どもらしく育つとき」として、自然に触れ合うことを大事にし、小学校と同様にものづくりに取り組み、3歳児から木工作を始める。自然とのふれあいでは年に7、8回、年長児は月に2回、豊かな自然環境が広がる町田市の野津田公園、小野路谷戸などへ出かけ、崖を登ったり下ったり、桑の 実やキイチゴを食べたりとたくましい。夏になると5歳児は丹沢で合宿をする。川で遊んだり、親元を離れて仲間といっしょに生活することで、子ども達は大きく 成長する。

小学校と幼稚園では頻繁に交流を行い、2年生が5歳児に読み聞かせをしたり、1年生と4歳児で一緒に遊ぶ日を設けたり、6年生が3歳児にエイサーを教えたりと枚挙にいとまがない。 同じ敷地内にあるので、休み時間には幼稚園に小学生が遊びに来る姿も見られる。
受験のための勉強ではなく、本当にやりたい勉強に取り組む「和光小学校」、「和光幼稚園」は学びの環境として最高の教育の場と言えよう。

学校法人和光学園 和光小学校・幼稚園
所在地:東京都世田谷区桜2-18-18 
電話番号:03-3420-4353(和光小学校)
http://www.wako.ed.jp/index.html

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