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Channel: 名店散策 | 世田谷区エリアガイド
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Bistro Tama(ビストロ タマ)

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「二子玉川ライズ・ショッピングセンター」の「ドッグウッドプラザ」最上階、幾つかの店が軒を連ねるレストランフロアでも、多摩川を見下ろす一等地に店を置く「ビストロ タマ」。ここは近年“二子玉川名物”として人気を集める、「タマクーヘン」を食べられる店として知られ、女性客を中心に人気を集めている。

「タマクーヘン」とは、もともと二子玉川で幾つかのカフェを展開していた会社「クルヴェル・キャン」が、「二子玉川の名産になるような、どこにも無かったバウムクーヘンを作ろう」と研究を重ね、完成させたバウムクーヘン。近くに「タマクーヘン世田谷ファクトリー」という専用キッチンを持っており、そこから送られる品を使っている。最近はさまざまなメディアでも紹介され、引き合いも増えているそうだが、手作りで焼いているため生産数が増やせず、基本的にここ「ビストロタマ」のみでの取り扱い。こだわり卵を使用した、濃厚ながらもふわっと軽やかな味わいが特徴だ。

それゆえに、この店ではカフェを利用する人だけではなく、バウムクーヘンを買い求める人も多く訪れる。「タマクーヘン」が「ビストロ タマ」の名前以上に有名なので、初めて訪れる人の多くはバウムクーヘンにコーヒーや紅茶を合わせて食べて、カフェ感覚で利用していく。もちろんそれもアリだが、「ビストロ」と銘打っている店だけあって、料理についても抜かりはない。シェフが腕によりをかけて作る料理を食べずに帰るのは、ちょっともったいない話だ。

バウムクーヘン以外のメニューは基本的にフレンチベースで、イタリアンも交じったビストロ料理。ビーフシチュー、パスタ、ピザ、ハンバーグ、ステーキなど、数ある品の中でも、特に人気が高いのは、バウムと同じこだわり卵を使ったオムレツとオムライス。その中でも女性の支持が厚いという「モンサンミッシェルオムライス」は、小ぶりなフライパンにそのままオムレツを置き、アツアツ、ふんわりの状態で出してくれる、驚きにあふれた一品だ。

最初のうちは半熟の中身をハフハフと頬張るように食べ始めるが、次第にしっとりと落ち着きを見せ、最後にはパン周辺がおこげのようになったライスの層にたどり着く。食べる時間によって、色々な味わいが楽しめる一皿だ。デミグラスソースを基本に、ホワイトソース、飛騨牛ステーキ乗せ、牛ホホ肉添えなどのバリエーションもある。

バウムクーヘンについては、基本的に「タマクーヘン」の1種類をベースに使っているが、半円にカットして出される基本の「タマクーヘン」以外にも、モンブラン仕立て、キャラメリゼ仕立て、ショコラフォンデュ仕立て、アイス仕立て、アップルパイ仕立てなど、デコレーションや出し方で色々なパリエーションがあり、楽しさに満ちている。ランチやディナーで訪れるお客さんも、料理やワインを楽しんだ後、「最後にバウムクーヘンで締める」という人が多いそうだ。

店の内装も細部まで凝っており、テーブルやチェアには一部にアンティーク品を使い、落ち着いた雰囲気と上質感を演出しつつ、雰囲気にバリエーションを持たせている。区切り方も小テーブル、大テーブル、ソファ席、仕切り付きの半個室など、バリエーションに富んでおり、一人からグループまで幅広く使いやすい。L字型になっている店内も、プライベート感の高い空間づくりに一役買っている。窓は西側に広く面しているので、夕方は特に美しい景色が楽しめるそうだ。

看板商品の「タマクーヘン」を味わうばかりではなく、料理やお酒についても個性的で、魅力的な品が数々揃っている「ビストロ タマ」。この素晴らしいロケーションは、お茶とバウムだけでさっと帰るにはもったいない。夕暮れが夜景に移ろう時間に訪れて、料理とワインを楽しみ、「シメのバウムクーヘン」を頂いて帰るというのが、この店の魅力を最大限に楽しむ方法なのかもしれない。

Bistro Tama(ビストロ タマ)
所在地:東京都世田谷区玉川2-23-1 二子玉川ライズ ドッグウッドプラザ7F
電話番号:03-3709-2105
営業時間:ランチ11:00~17:00(16:00LO)、ティータイム15:00~17:00、ディナー17:00~23:00(22:00LO)
定休日:1月1日
http://ccinc-love.com/bistrotama/


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